日本TCM研究所とは
日本TCM研究所は、中国と日本の漢方医学全般の研究・教育・普及を的として1986年に設立されました。
さまざまな研究の成果は、『頭痛の漢方治療』や『インフルエンザの漢方治療』などにまとめられています。医史学研究分野では、特に江戸時代の医師の臨床記録についての研究を主としており、その成果は『日本漢方各家学説』として、研究者に供されました。
教育に関しては、1987年から、毎年8月に約30人の医学生を対象とし、1週間にわたって「医学生のための漢方医学セミナー」を小太郎漢方製薬と共催し、多くの医学生に漢方医学の体系を教えてきました。これまで900人を超える受講者がおり、その中には、医学部を卒業後、漢方医学の診療に携わっておられる方が何人もおられます。そこで使用された教科書は、『医学生のための漢方医学』(東洋学術出版社)として出版されています。
また、2011年よりは、「若手医師のための漢方医学セミナー」を日本中医学会、クラシエ薬品株式会社との共催で行っております。最近では、生薬の品質や栽培に関する総合的な研究を目指し、「日本漢方生薬ソムリエ協会」の賛助会員として、生薬の専門知識を持つ人材の育成に取り組んでいます。